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大竹道哉先生から関西予選の皆様へ

ブルーメンシュタインコンクール・関西予選を審査して
12月26日、無事にコンクールを開催できたこと、このことだけでも、皆様に感謝です。主催者、スタッフの皆様、参加者の皆様に感謝しています。このような困難な中、それぞの立場で感染対策や健康に気をつけ、なおかつ音楽への熱意を持ち続けた、その結果だと考えています。おかげさまで、皆様の演奏を熱い思いを持って聴くことができました。
参加者のお互いの演奏も思うように聴けず、また恒例のミニレッスンやコンサートもできなかったので、参加者にとって「会場に来て演奏する」だけの、さみしいものとなったことは、大変残念です。
コンクールの参加準備をすることだけでも、今までにない不自由な条件が多くあったと思います。レッスンに行けない、あるいは不自由なレッスン環境であった、練習会が開けない、また、日々の生活そのものの大きな苦難や変化など、このような中でのコンクールへの参加は大変なものであったと思います。

審査して、演奏に関して感じたことは「舞台で演奏する」ということが、もっと良いものになるように、ということでした。やはり、緊張したり、普段の練習と違っていたりすることがあり、せっかくいい音楽を持っていても、発揮できないということがあります。
ただ「あがらずに間違えずに弾けた」ではなく「自分の音楽」が広がって聴き手に届くことを楽しめるように。そのためにも、私たち演奏家や指導者が、その経験の中からもっと情報発信をして、皆様のより良いパフォーマンスをお手伝いできれば、と思います。
「短い練習時間の中で、よく作品を理解して、それを豊かに表現するには、何に気をつけるか」「舞台の上で、どのように自分の音楽をのびのびと表現するか」など、参加者の疑問にもっと応えていく義務が、私たちにあると思います。
ここで審査した私たちだけでなく、多くのプロの演奏家、指導者が、もっと普段から情報を発信し、アマチュアやプロを目指す人たちが、より豊かな音楽のためにそれらの情報を活用できるように。
そんなことを考えました。
大竹道哉

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