２月の全国大会から数ヶ月が経ちましたが、ミニコンサートで聴かせていただいた寿明先生の研ぎ澄まされた美しい音色、そして伊藤先生の講評でのお言葉が今だに色あせることなく深く心に残っています。

 

「緊張して上手く弾けなくなると思っているのは、音を聴くことができなくなっているから」と演奏する際の自分の音を聴く大切さを伊藤先生はお話ししてくださいました。

 

聴いてるつもりで聴けていない、弾くことに必死になって聴くことを忘れている今までを振り返り、この事は絶対に忘れてはならないと、舞台に出る前に必ず自分に言い聞かせるようにしています。

 

 

内に秘めた想いと激しい情熱を併せ持つところに惹かれ、取り組んだハンガリー狂詩曲でしたが、人前で演奏すると細やかな箇所やテンポ等、コントロールができない状態になっていました。どうすれば理想とする音楽に近づけるのか・・・何かヒントが見つかるのではないかという思いでこのコンクールへの参加を決めました。

 

 

審査員の先生方には沢山のアドバイスを書いていただき、自分の欠点がよくわかり、またピアノを愛する皆さんの演奏を聴いていて、音楽を心から楽しむ大切さを実感することができました。とても参考になる公開レッスン、説得力のある先生方の素晴らしいミニコンサートとこれほどまでに充実したコンクールは初めての経験でした。

 

コンクールで得た多くの気づきを忘れることなく、今後も精進していきたいと思います。学びの多い、そして温かなコンクールに参加させていただき、誠にありがとうございました。